【 統廃合問題、これまでの経緯 】

■2014年~練馬区教育委員会主催「教育環境を考える会」

2014年に、区教委主催で、3回「小竹小学校の教育環境を考える会」が、開催されました。メンバーは、学校関係者と町会の地域関係者13名。旭丘地区においても「旭丘小学校の教育環境を考える会」が、同時期に3回開催されたそうです。その後しばらく何事もないようでしたが、1年半後に突然、名称が「旭丘・小竹地域の教育環境を考える会」に変更。小竹と旭丘のPTA会長と町会関係者10名で、準備会が行われました(’15-16年、計2回)。

■2016年:小中一貫教育校の対応方針案が発表

2016年2月の「考える会」で、初めて、教育委員会が「旭丘小学校・小竹小学校・旭丘中学校を廃止し、新たな小中一貫教育校を旭丘地区に設置する」という対応方針案を示しました。

その会議中、教育企画課長(当時)は、「教育委員会としての提案をするが、学校関係者と地域の方々の反対を押し切ってまで強行するつもりはない」と、明言しました。

■2016年末:地域説明会開催→3千以上の陳情集まる

考える会で地域説明会の要望が出て、教育委員会が、2016年に2回主催しました。しかし、説明会では「質問や意見への満足な返答がない」「時間が短く質問もさせて貰えない」等の不満が噴出。さらに、小竹小の廃校反対の署名が3,279名も集まり、練馬区議会へ陳情が提出されました。

■2017年:小委員会(意見交換会)開催

教育委員会より「30名程度の会で、意見を聞かせてほしい」との提案が。そこで、小竹小・小竹町のことを真剣に考える方々にお集まり頂き、「小委員会(意見交換会)」を開きました。

※2017-18年、計5回開催

■2018年:区の対応方針案が変更→小竹小の廃校延期に

当初は3校同時に統廃合する方針でしたが、変更に。先に旭丘の小中一貫校を進め、小竹小については児童数の動向等、状況を総合的に判断して決定する、時期は未定とされました。また、区議会の陳情が改選で失効したため、再度陳情を提出しました。

■2019年~:小中一貫推進委員会とコロナ禍

旭丘の小中一貫校設置に向け、区教委による推進委員会が設立(学校、PTA、町会関係者)。ただし傍聴禁止、公募委員もおらず、未就学児の保護者は参加できない、クローズな会議。※2019年に4回→コロナで中止→’21年1回→’22年より年4-5回開催。

■2024年:区が統廃合に関わる2計画を策定

2024年3月、練馬区が『練馬区学校施設管理実施計画』『第2次(略)適正配置基本方針』の2計画を策定。ここには、練馬区全体の統廃合の考え方が示されています。小竹小の廃校のことは書かれていませんが、2024年度内に、統廃合の候補校を発表する、としており、注視が必要です。なお、旭丘の新校は、2026年4月に開校予定ですが、小竹小の統合は未定のままです。

小竹小の廃校は 決定事項ではありません

「3校を統合して小中一貫校にする」という区の方針は維持されてはいますが、小竹小の統合の時期は「未定」。つまり、廃校は決定していません! (2年後の区長選挙で区長が変われば、方針が変わる可能性も大!)

一方、コロナで地域説明会が4年近く開催されず、保護者は小竹小の正しい状況を知らされていません。そのため、「小竹小はどうなるの?」という不安が広がり、「廃校は決定したのでは?」との噂まであります。このような“風評被害”が起こらぬよう、真摯な話し合いを続けることが必要です。

練馬区は、正確な情報開示を!

【 小竹小学校を残すべき理由 】

★小規模だから、落ち着いた環境に

コロナで分散登校になった時、日本全国が、小規模校の魅力に気づきました。小竹小・旭丘小・旭丘中ともに、小規模で1クラスの人数も少なく、先生の目が生徒一人一人に行き届いています。小竹小は「落ち着いた学校」「いい学校」と、とても評判。それは今、この環境だからです。統廃合されれば、生徒数は今の倍に。教室数も不足する懸念が… 。今の環境のよさが、失われます。

★緑豊かで、通学路も安心

駅前で便利な立地なうえ、車通りが少なく、校庭の緑も豊か。

とても恵まれた環境です。統廃合されれば、通学路も遠くなり、事故の心配も高まります。また、旭丘中学校は、解体工事で更地となり、立派に育った木々は切られてしまいました。

★小竹町の防災拠点

練馬区は、小中学校を、災害時の避難拠点に指定しています。人口74万人に対し、避難できる想定は、わずか1割。
しかも、江古田は人口密集地域です。

小竹小という避難拠点が失われたら……。
小中一貫校だけで、避難先は十分でしょうか?


【 小竹小の現状 】

●小竹小は過小規模校に該当せず、単独でも存続可

・区は「11学級以下」を過小規模校に指定
→小竹小は12学級

●小竹小は児童数・学級数ともに増えてきた

→江古田地域全体の子どもも増えており
小竹小の必要性は拡大中!

●小竹町も人口急増中
・小竹向原・江古田駅に近く、通勤通学の利便性が高い
・閑静な住宅街として人気

→さらなる児童数増のポテンシャル

【 小竹小の魅力 】

●文化的で理想的な小学校

・実績ある吹奏楽部や、長年続いた小竹の森音楽祭などの音楽活動

・小竹の森、近隣遊歩道の緑に象徴される豊かな自然が身近にある

・大きなトラブルがなく、落ち着いた雰囲気

●一つの町会に一つの小学校(練馬区唯一)

・地域コミュ二ティの中核拠点であり、町会全体でバックアップし、活用

・地域住民、町会、保護者が一体となってさまざまな事業を行っている

(防災訓練、クリーン運動、クラブ活動、応援団祭…等多数)

●子育てしやすいまちの小学校

・町会全体で子どもたちを見守っている

・町内に充実した保育園・幼稚園がある


【 旭丘小・旭丘中の現状 】

・旭丘小も児童数、学級数ともに増加傾向

・当面過小規模解消は厳しいが、生徒は増加中

・旭丘中の単学級は、小中一貫になっても解決されない

【 単学級化の課題と対策 】

●何が課題?

・多様な人格と触れ合えない? ・学級数と教員数が比例的に配置

 →リソース(ヒト、モノ、カネ、情報)不足懸念

●単学級への対策

☑行事の合同開催

 →運動会、学芸会、移動教室、遠足等を合同で開催

☑地域の場や人材を活用

 →学習素材として、地域資源を活用し、社会に開かれた教育

 課程を実現することで、異年齢も含めた幅広い多様な人格と 

 触れ合う機会が持てる

●比較:海外では?

・WHO基準の学校規模=生徒100人以下(※1)

・諸外国の初等教育の学校規模=100~200人程度(※2、3)

→日本でも331人!


  ※1:カークパトリック・セール「ヒューマンスケール」
  ※2:ユネスコ文化統計年鑑
  ※3:三輪定宣 元千葉大学教育学部教授

【 校舎老朽化の課題と対策 】

●課題は、3校分の建替え予算の確保

・文科省も区も長くもたせる「長寿命化」が基本方針→費用縮減

●予算確保の対策案

☑小竹小卒業生や関係者、近隣区外へ募金・寄付等の働きかけ

☑プール等の施設の有料貸出 (千代田区の一部学校で実例あり)

☑クラウドファンディングの活用

☑ふるさと納税の募集

【 小竹小設立の原点 】

●小竹町での小学校設立を、教育委員会らが“懇願”

60年近く前、現小竹小の場所が候補に挙がりました。農業を営む地主に、「土地提供がないと永遠に小竹町に小学校ができない」と、教育委員会、町会、学校関係者が懇願。毎日のように押し寄せ、説得しました。そこまでして望んだ小学校なのに……

→60年程度で廃校にしてよいのでしょうか?


「考える会」から、踏み込んだご提案

★小竹小を存続させ、一町会一小学校のモデル校に

 ・地域ぐるみで子どもを育てるまちづくり

★旭丘地区(旭丘小・旭丘中)で小中一貫校に

 ・少人数小中一貫校のモデル校にする

 ・学区を設けず、区全体から小中一貫校賛同者を募集


目指すべきは、それぞれが
特色を活かす学校


小竹小に学童の設置を!

小竹小の学童は、民間のりっこう学童頼み。そのりっこう学童も、入れない児童が多くいます。見かねた小竹小PTAが、学童設置の要望書を、区に提出したほどです。

練馬区は、「全校で早期の校内学童(ねりっこ)設置」を掲げており、小竹小“以外”の全校で、ねりっこを進めています。しかし、小竹小にだけ、学童設置をしようとしません。同じ練馬区民として、子ども達や保護者を平等に扱うべきです!


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